ガラスカット〜〜!

いよいよです!

いよいよばっかり言ってますが(^◇^;)


ここも醍醐味ですよね〜ステンドグラス制作の♪


カットの道具にはこんなのがあります。


右から

オイルカッター

ダイヤモンドカッター

ダイヤモンドカッター


一番左のダイヤモンドカッターは、

昔のフランスの職人さんが使っていたもの!

師匠が勉強のためにとプレゼントしてくれました。


そして真ん中は現代主流のダイヤモンドカッター。

フランスでも同じものを使って勉強。


実は、現在ステンドグラス職人さんが使用しているのは、

ほとんど右のオイルカッター。

これはオイルを入れたりつけたりして、

先端の金属でできた円盤状の刃を押し回すことでカットする仕組み。


でも基本を勉強するときはダイヤモンドカッター!

先端の小さなダイヤモンドでガラスにラインを引いてカット。

なぜ基本はダイヤモンドカッターかというと・・・

ガラスの性質を体得するため。


ガラスは個体に見えますが、

実は完全な個体ではなく、“分子が動いている”

液体の性質も持ち合わせているのです。


熟練した人がガラスをダイヤモンドカッターでラインを引くと、

プチプチプチ・・・とみずみずしい音がするんです!

この、音を聞きながらカットしていきます。

あぁ・・・みずみずしい・・・と感じるときは成功!

美しくガラスが割れます。

でも角度や力加減が違うとガタガタの断面になったり、違った方向に割れたりします。

難しい!!

おもしろ!!


ダイヤモンドカッターで引いたラインは、

時間が経つと薄くなるんです!

ガラスの分子が動いているから!

ガラスは、生きている・・・!


師匠から教えられた時、

なんか不思議で夢があるなぁ・・て感動したことが懐かしい( ´ ▽ ` )


・・と思わず熱く語ってしまいましたが。


そんな奥深いカット、

毎度カットの工程に入る前には、

フロートガラスという窓ガラスなどに使われている安価なガラスを使って、

練習をします。

大ベテランの師匠ですらそうらしいです。

スポーツ選手の準備体操と同じでしょうか( ̄▽ ̄)

わたしも準備体操〜

これくらいほそ〜くカットすることもできます。

カットラインを入れてから手や工具で割るのですが、

イメージは「スルメをさく」感じ!

ガラスの柔らかい性質がイメージできるでしょうか・・・



カットに使用する道具はカッター以外にもいろいろあります。

どの道具もシンプルなのによくできてる!

なるほどなぁ・・・

解説したいけど、制作の時間がなくなるので追々で(^◇^;)


・・で追記解説〜


したから2つ目の濃いブルーの持ち手がいろんな名前がありますが、

通称ワニ。

カットラインを入れた後に割く時、

ガラスをはさんで力を加えるもの。

手だけで割けますが、

ピンポイントに力を加えたい時に優秀!

ペンチの形に見えますが、

片方が湾曲していて柔らかく力が伝わります。


下から3つ目のものがグロージング(ガラスプライヤー)。

通称「ガリ」。

ちょっとだけ削りたい時にガラスの端をはさんでガリガリ・・・

こんな無骨なのに本当に薄く削ることができて優秀!

・・というか、ガリの使い方がうまいねぇ〜〜と師匠にほめられた私の腕か?!( ̄▽ ̄)

カットがずれた時に大活躍するので、

つまりはずれることが多くて上達してしまったというオチ・・・(^◇^;)


そして下から4つ目がマルトリンハンマー。

これまた優秀で、

きつい曲線のカットに使います。

カットラインを入れた後、

裏から適切な強さで叩いて振動を与えることで、

ラインをそれることなく割ることができます。

この原理で、板の中心部に穴をあけるようなデザインも可能になります!



さぁ・・・カットが進むと、

またまたテンションあがるあがる〜(≧∇≦)

あまつそら  ・・la vie en verre

京都の里山、大原で。   ガラスにまつわるものづくり。 人にまつわる場所づくり。 透明なものが好き、和が好き、水が好き、木が好き、陽が好き、心が好き・・・ あたりまえのようにそばにいて、 ある時ふっと元気をもらえるような・・・ 空気のように・・・“そら”のように・・・

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